(無題)
ゆっくりと大きな白い雲が東へ流れて行きますよ あと数分で海の上 太平洋の曇になりますね 目を離したら千切れるから 千切れたら消えてしまうから 風に呼ばれたひと綿は 言ってる側から消えました これは多分 ほんと多分 あの頃の僕は 僕じゃなく 僕じゃなく どうかしてました 陽光(ヒカリ)の木の葉を眺めてたら 水面がぼやけ眠くなりました 魚が跳ねて 目が覚めて 一日がゆっくり流れます トビウオのひれは時をかけて 鳥のような羽になりました あんなに飛び跳ねることが好きな ボラには今もまだ生えません これも多分 きっと多分 愛された僕は ゆっくりと ゆっくりと微笑っていました 半ズボンから投げ出した両足が真っ赤になりました ひと事のように眺めてたら しっかりと痛くなりました 今日は仕事に穴をあけて 東海道線に乗りました どうしようもなくなったけど 大丈夫逢いには行きません どんな事があったなら この僕を 貴方は 貴方は 思い出しますか 思い出しますか
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