池田省一 歌詞ページ

こでまりの花

この町ではいつの季節も西から風が吹く
庭の草木が東へ傾いていることでわかる
今日もまぶしい日差しの間を駆け抜けて風が吹く
白いこでまりは今にも根元から倒れてしまいそう
一歳半のの姪の赤白帽子は飛ばされて
追いかける足取りは帽子が転がるスピードで
やっとつかまえた帽子をかぶって高らかに笑い声
ひざの赤チンが二重三重も重なるわけを知る

白いこでまりは倒れはしないかと両手で触れてみる
今日はじめて姪が遊んでと僕の背をたたく
それでも明日の朝には忘れていつもの人見知り
できれば明後日の朝には少しは覚えていておくれ
支えるために手を伸ばすその手をイヤイヤ振り払う
行き場はなく腰の後ろ結んだ手は汗ばんで
転びそうで転ばないようでずっと前のめり
それでも一日のほとんどを笑って姪は過ごしてく

白いこでまりはどんな匂いかと鼻を寄せてみる
指先ほどの小さな白い花はとてもいい匂い
きっといつか姪が大きくなったら言うだろう
こでまりの花の匂いはおじさんにとっては君の匂い
こでまりの花の匂いはおじさんにとっては君の匂い


Words Board System v0.02 ©Copyright Enu ** Script by ENU(Web Material PRO)**

【 戻る 】