夏のいたずら
クーラーの切れた列車の中人々は汗をぬぐう 知らぬ顔で車掌が 乗車券を と口にする 向かい合う座席にはスーツ姿 ぎこちない 年は僕と同じくらいの男が眠ってる 彼のウォークマンのイヤホンは もう耳からこぼれて 一応車掌は声をかけたけど 頬を一度くぼませて連結のドアを開ける
眠る彼の額に汗が浮いている 九月に夏が遠くから いたずらに息を吐く 人々は降りていく 大きな駅につく 彼がどこで降りるのか 列車は気にせず駅を出る 聞き覚えのある声のアナウンス 丁寧に間もなく着く駅の名を言う 夏のいたずらと彼を置いて席を立つ 眠りこける彼のイヤホンから微かに夏の唄・・・ 眠りこける彼のイヤホンから微かに夏の唄・・・
Words Board System v0.02 ©Copyright Enu ** Script by ENU(Web Material PRO)**
【 戻る 】
|