幻の木の実
揺れてなくなった幻の木の実 落ちてくるはずが何でか消えた やさしく手で受け止めるために 季節ひとつ立ち続けていたのに消えた
不思議なくなった幻の木の実 絶対に目をそらしてなんかいない 雨の日も風の日もいつだってずっと こうしてここにちゃんと立っていた
ずっと真下にいたのにな 一番近くにいたのにな
誰よりも待っていたのにな こんなことなら 木に登り手にしてしまえばよかったな
風が盗んだか鳥がくわえたか それとも足元に落ちていたりして 探して考えているうちに またひとつ季節は過ぎたみたいだ
ずっと楽しみにしていたんだよ 一番大事に思っていたんだよ
誰よりも待っていたんだよ 願ってたのは 自然にそうゆっくりゆっくり手の中へ
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